知る人ぞ知る――という感じで甚だ申し訳ないのですが、
私は東方Projectという作品が好きで、10年前ぐらいからだろうか、創作活動を行っています。
それでも完成の目処は経っていないので、もはや活動についてはもう公に語るに値しないものなのですが、まあ要は今回の題は、
その作品のキャラクターについての、余話です。

私は、あまり漫画を好みません。
価格に対してすぐ読み終わってしまうからです。
ただ、本当のファンであれば、ゲームだけでなく、書籍も読むべきであると本当に心底思うのだが、なかなか食指が伸びません。
なので、書籍から生じた設定というものを、恐らくゲームから派生した設定ほど、熟知していないと思います。
そして、表題のキャラクターは、書籍が初出のキャラクターです。

ごく、最近のことです。
さて、まずは容姿を見てみます。

前述しますが、元ネタをずばり当てたいとか、
そういう意趣はないので、気軽に考えていきたいとおもいます。

「宮出口 瑞霊」

意趣がありそうな特徴を羅列してみる。

1.足がない(霊体である)
2.手錠と囚人服を想起させる衣装
3.人形の依代
4.鋭角のあるギザギザした歯
5.満月
6.八意永琳が存在を察知できない
7.物に化けることができる(?) ▶ 水に関係するもののみ?

東方には欠かすべかざる設定があり、個人的にはそれは「霊」という漢字の意味であると思っています。
霊は、雨乞いの台を示す象形文字が元になっている。
いかにも巫祝である霊夢にとって相応しい字です。
数多くいる東方キャラクターの中で、霊を名に冠する者は、実は主人公を除いてこの瑞霊が初出です。

一応、姓や語感として霊烏路空と鈴仙・優曇華院・因幡もいるが、まぁそれは度外視してもよいと思います。
また、瑞もかなり好印象として伝わる字です。

会意・形声文字であり、王(玉)+耑として、「3つの美しい玉を縦にひもで通した形」とされています。
全体の意味としては、「玉」はそのまま象形文字として、「耑」は「水分を得た植物が根をはって発芽した」ことを表し、
合わせて「事物の発生に先立って神の意志を見る為の玉」となり、玉は「天子が諸侯を任命する時に授ける」ものです。

怨霊のくせになんという名なのだ、と思われるでしょうが、
宮出口 瑞霊は霊夢(神社?巫女?)に執着しているようだし、玉といえば玉造魅須丸との関係性も気になります。

瑞霊は(みずち)と作中では読むようなので、そのまま蛟としても面白く考えられる。
蛟であれば、最近は中国関係の元ネタが多いので、永江衣玖、河城にとりなどの関係性があるかもしれません。
変化球で飯綱丸龍(窮奇から鎌鼬)や戎 瓔花も有り得なくもないです。

考察はたのしいですが、疲れますね。