(雑記)日本のウイスキーについて-前編

少し前の記事でも書きましたように。日本国内にウイスキー蒸溜所と呼べるものは有数ありますが、
当該企業がウイスキー生産に対して「本業」と考えているか「副業」と考えているか、購入前に熟考を要する時代がきていると思います。

生産者に対してなんたる不遜な言葉だ、という気持ちが心中にないわけではありません。
私がこの項目において想定している、本業の定義を書いておきます。

本業とは、専用の蒸留器を導入し、工場を新設していること。(または、それに類する事業を営んでいること)
副業とは、ウイスキー生産に必要な単式蒸留機を所持しておらず、原酒を他企業から購入して(熟成のみか即ボトリングかは別として)販売していること。

World Malt WhiskyなのかJapanese Malt Whiskyなのか、という周回遅れの問題提起をしたいわけではありません。
多くの蒸溜所企業が2025年をひとつの目処としてウイスキーをつくりはじめていることは周知の通りです。
その間、企業を守り、従業員を護り、家族と自身を衞らなければなりません。
但し、一購入者としては、表記の配慮ぐらいは欲しいと思ってしまいますが、生き残るために努力をしていることを、誰が逐一批難できるでしょうか。
故に、私の記事は糾弾の意図は、寸分もありません。

そして、当たり前の話にはなりますが、本業だからといって美味いウイスキーが出てくるわけでもなく、
副業だからといって不味いウイスキーが出てくるわけでも、決してありません。
ウイスキーは、それほど甘く、ぬるい、飲料ではないと思います。
その点は、必ず留意すべき点であると思います。

我々消費者が生産された商品を買うという機会に立った場合、
本業にしておられる企業は、そのウイスキー(或いはジンなど)が、不評であれば、閉鎖に一歩近づく。
副業であれば、ブランドに多少のマイナスイメージはつくであろうが、主力商品は必ず別にあるはずで、
例えば日本酒や焼酎をメインにブランディングしているのであれば、そちらの商品が売れていればよい。
ワインを一本も置いてないモルトバーで強く頼み込んで料理酒用途のワインを出してもらい、その味について不満を漏らすような人はいないはずです。
(料理酒は驚くけれど)

要約すると、
「本業は商品を買って応援しなければ潰れるが、副業は買わなくても本業ほど痛手はすくない」

ということになる。
応援するかどうか決めるのは、消費者側であるから、そこに絶対性は間違いなくないので、
次回投稿する内容というものは、ただ単にどこにでもある参考資料程度に、軽く読んでいただきたく思います。