こんばんは。
高麗橋のバー、AseeK店主です。

気づけば節分の時期を過ぎ、すでに如月に入って久しい今日この頃です
早いものです。
おそらくはきっと、すぐに高麗橋のたもとの桜も芽吹きだし、桜梅雨がそれらを新緑へ向けて洗い落とすころ、大型連休のシーズンも近く、気づけば梅雨――空が高くなったかのような快晴のあとには茹だるような暑さ、夜は多少は過ごしやすくなったろうろうかという晩夏の情緒を感じれば、紅葉のすぐ後ろにはひたひたとしばれる冬が迫りきて、いつしか師走年末…我が国の一年の推移典型は、まさしく矢の如しです。


さて、今月のカクテルは「ビチェリン」といいます。
周知である文豪、アーネスト・ヘミングウェイがイタリアやフランスに遊んだ際、好んで飲まれたカクテルのようです。
こちらを正統につくると、コーヒー、チョコレート、生クリームの３種がレシピとなりますが、弊店では少しこれらをアレンジしています。

エッジに黒蜜とパウダーシュガー、液面にココアのパウダーと、金沢・東山の食用金箔を浮かべています。
またご注文の際、チョコレートやコーヒーの材料をミディアムかフレンチか、溶かして使うチョコレートの資質をミルク系かビター系かなど、甘さを調節できるように準備しています。
もちろん使うリキュールによっても、甘さを調節することが可能です。
ご自身にあった「ビチェリン」をお求めください。
ご期待に添えるよう、出来得る限りの尽力をいたします。


もう一点はウイスキーです。
「ブナハーブン ピーテッド 2014 7年 53.6% / ダンカンテイラー シングルカスク」
昨年は私の能力不足による、ランチに手一杯となって、入荷情報を一切発信できずにいました。
本年度からは、少しずつですが発信できるよう努めようと思っております。

ダンカンテイラー シングルカスクとは、ダンカンテイラー社のメイン商品でした「ダイメンションズ」（恐らく大半の方が想像するダンカンテイラー社のデザインボトル）の後継作品で、その名の通りスコッチウイスキーのシングルカスクを「カスクストレングス」でボトリングするダンカンテイラー社の主力シリーズです。

実は同じエイジング/ボトリングでシェリーカスクのタイプもありました。
ブナハーブンというとやはりオフィシャル１２年のヨーロピアンオークの影響をうけたノンピートタイプ（といいつつ、若干奥の方にピートを感じるわけですが）を想像してしまいますので、こちらもいいかなと思ったのですが、私自身どこかシェリーとピートを分けているところがあって、なかなか両方があわさると看取できない（未熟さ故）ので、ストレートにバーボンカスクにしました。昨今のアイラ・PXカスク系はボウモアを除いて弊店にはありません。（寂しい限り）


最後に、弊店のいけばなが復活しました。
スパンとしては一月に二回ほどになるかと想定しておりますが、
京都・嵯峨御流の一端を、ぜひ弊店で垣間見られてください。

使用したお花は、
「コオリヤナギ、ダリア(赤、)ムギ、ヒポエステス、ちゅうりっぷ。ヒバ、小菊」
だそうです。


アーネスト・ヘミングウェイは必ずといっていいほど朝早く起きて、正午には執筆作業を終えて午後からはバカンスを楽しんでいたそうです。

乙張が大事ですね。なにごとも。