こんばんは。高麗橋の珈琲酒肆、AseeKです。9月の新入荷二本と、熊本の素材で仕立てた今月のカクテルをご紹介します。

ペンダーリン ロイヤルウェルシュ
1,500円
1990年代末、地元のパブで友人たちが「ウェールズウイスキーを復活させよう」と語り合ったことから始まったペンダーリン。今月は、ポートワイン樽で仕上げたロイヤルウェルシュが入荷しました。
スコッチとは違う、どこか国産ウイスキーに似たまとまりを感じる、ライトでフルーティーな一本です。
エンピリカル シンフォニー シックス
1,500円
「酒の種類」ではなく「味」から設計する、noma出身者による実験的なスピリッツブランド。シンフォニー シックスは、ベートーヴェンの「田園」をイメージして作られました。
主役は果実ではなく、その“葉”。柑橘に加えて、コーヒーやイチジクの葉を使い、さらに香水の世界からアンブレットやベチバーまで持ち込んでいます。やや「変態」みのある、香りを追いかけるのが面白いスピリッツです。
肥の国 クロンダイク・クーラー
2,000円
今月の一杯は、熊本・水俣生まれの作家、徳富蘆花にちなんだカクテルです。
ウイスキー、オレンジ、ジンジャーエールで作る古典的なクロンダイク・クーラー。その骨格を借りながら、材料を蘆花の故郷・熊本に寄せました。
ウイスキーに代えて使うのは、人吉・福田酒造のとうもろこし焼酎「樽御輿 コーンバージョン」。オレンジに代えて、熊本の温州みかん「肥のあかり」を使います。樽で熟成した焼酎の穀物香と、バニラを思わせるやわらかな甘みに、みかんの瑞々しい酸味と果実香。ジンジャーエールで軽やかに伸ばし、残暑の夜にも爽やかに楽しめる一杯に仕立てました。
徳富蘆花と、自然への酔い
『不如帰』や『自然と人生』で知られる蘆花は、『みみずのたはこと』に、酒ではなく花々の色彩に酔う姿を描きました。光や自然の色に心を奪われる、その感性に今月は思いを寄せています。
果実の色と、エディブルフラワーを閉じ込めた氷。故郷の蒸留酒とみかんを集めて、自然への酔いを、本当に「酔える」一杯に。当店なりの熊本への応援と、蘆花へのオマージュを込めた創作カクテルです。
度数:9〜12%前後
量感:130ml〜
今月も、カウンターでお待ちしております。
