長崎ー燈會祭
母の闘病慰安を兼ねた家族旅行にて、長崎へ赴きました。
長崎市内の新地中華街における、燈會祭りという催事は、見ての通り中国に起源をもちます。
元宵節燈籠祭、と書いたほうがより直感的に理解できるとおもいます。
さて、たった二夜の間に孔子廟、雲仙硝子細工、グラバー邸、軍艦島、ハウステンボスなど、
全てを回るという計画を打ち立てて実行したわけだから、元気な母にも、現代医学にもたいへん頭が下がる思いです。
(後日談ですが、軍艦島とハウステンボスは無理をいって、なしにしてもらいました)
軍艦島といえば、映画007のスカイフォールの舞台となった土地としても有名だと思います。
目の玉が飛び出るほどに高価なマッカランが地面に染み込んでいった場面は、目を覆うショッキングなシーンとして、痛飲家の内ではもっぱら有名です。
冗談がすぎました。
燈會祭りの話にもどります。
現地のタクシーの気の良いドライバーさんによると、近年ようやく『みれる』ようになったとのこと。
『当時』は燈會の個数もすくなく、範囲も今よりは狭いものだったそうです。
行事的には完全に大陸のものですので、我が国において浸透には時間を要したのでしょうか。
ただし日本人は、もとより祭りが好きな民族でしょうから、今の規模になったのは頷けるというものです。
赴いてみてみると、この空間にも、きっと神様はいただろうとおもえます。
燈會に照らされて赤々と続く街路、のんびりと幻想的な光景に酔うもよし、中華街の食に酔うも、またよしです。
期間中は毎日各会場で、中国色豊かなイベントが繰り広げられているそうで、
私はそのなかでも二胡演奏に興味があり、探してはみたのですが残念、その民族音楽を聞くことはできませんでした。
代わりにといってはなんですが、孔子廟でブルーノートのライヴがやっていました。(なんでかな?)
ここからは余談ですが、雲仙硝子細工を見るその足で、雲仙観光ホテルというホテル界の名所を体験しました。
私のような不調法な人間にとって、良いものを実際に見て体験するということは、手っ取り早くて話がはやくてすみます。
ですので、こういった身の丈に合わない上流空間へ無理をして足を運ぶことは多々ありますが、
コンシェルジュの方に、雲仙観光ホテルの社長は大阪・堂島出身だと聞いて、驚きを覚えるのもつかのま、
同期の好(?)という好意の下、宿泊客ではないにも関わらず、館内を見せてもらえるという機会をいただきました。
写真にはありませんが、館内のバー・ラウンジも拝見することができました。
ロイヤルハウスホールドが整然と並ぶ様は、圧巻です。
館内を童子のように回らせていただいた後は、ティー・ラウンジでケーキとドリンクを喫食させていただき、
雲仙観光ホテル印の水差しを記念に頂戴し、雲仙を後にしました。
この度も、まさしく良い旅でした。